見性寺って?

見性寺って?


御本尊

 見性寺の御本尊は聖観世音菩薩(観音様)です。正面の観音様の向かって右に阿弥陀如来、左に勢至菩薩をお祀りしています。

   実は、これは珍しい形式です。

 観音様と阿弥陀様が入れ替わると、浄土宗のお寺などでお馴染みの「阿弥陀三尊像」です。

 この寺の起源が浄土宗であることに由来するものでしょう。

 


見性寺の歴史

 見性寺の歴史は、今を遡ること800年ほど前の鎌倉時代、建暦2年(西暦1212年)に始まります。

 源平の合戦で敗れた平家は滅亡します。九州を中心に活躍した有力な武将、平貞能(たいらのさだよし)の身にも危険が及びましたが、恩義ある宇都宮城主の嘆願により罪を許され、その身柄は宇都宮氏に預けられました。

 平貞能は出家し、一族の霊を供養するため数々の寺を建立する中、この地にもしばらく滞在しました。このとき結んだ小さな庵、「浄土宗建昌寺」が、現在の見性寺の起源です。

 その後、宝治2年(1248年)、宇都宮氏から分家した多功石見守宗朝(たこういわみのかみむねとも)がこの地に多功城を築くのに伴って、土地を寄進、七堂伽藍(建物)を建立します。

 そして、宝徳3年(1451年)結城市安穏寺から伝室存的(でんしつそんてき)大和尚を請して中興開山とし、「曹洞宗見性寺」となって今に至ります。現在の住職は、このときから数えて27代目に当たります。

 

曹洞宗とは

  曹洞宗は、坐禅を修行の基本とする、いわゆる「禅宗」の一つです。

 今から800年ほど前の鎌倉時代に、道元禅師(どうげんぜんじ)が正伝の仏法を中国から日本に伝え、瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広められ、曹洞宗の礎を築かれました。

 このお二方を両祖と申し上げ、お釈迦さま(釈迦牟尼仏)とともに、「一仏両祖(いちぶつりょうそ)」として仰ぎます。

  本山は福井県の永平寺と、横浜市の總持寺です。


寺院概要

  

寺院名 星宮山 見性寺(せいぐうざん けんしょうじ)
宗派 曹洞宗
住職 出井 敦仁(つくい たいじん)
所在地
〒329-0524 栃木県河内郡上三川町多功1548
電話番号 0285-53-0808
アクセス 【電車の場合】JR宇都宮線「石橋」駅より徒歩15分
【車の場合】北関東自動車道 壬生I.C.から 宇都宮上三川I.C.から 共に約 15分
Eメール  mail@kenshoji.jp